見積もりから仕様決め、出荷前の立会検査まで
責任を持って一つの製品を仕上げる
垂直連続搬送機・コンベレータは、物流や製造、生産ラインなどで品物を垂直に連続搬送する機械です。当社はグループ会社である不二輸送機工業よりこの部門を引き継ぎ、メーカーとして設計から製作、そして点検や修理等のアフターサービスまで一貫して担っています。
私は山口工場で設計の任に当たっています。見積もりや仕様決め、クライアント対応等が主になりますが、一部設計を担当することもあります。業務の流れとしては、まずは案件に関する見積もりから始まり、受注後は必要であればクライアントの工場へ現地調査に伺います。仕様が固まれば設計作業に入り、協力会社の設計者とやり取りしながら進めます。さらに、山口工場での試運転や、クライアントが来訪されての立会い検査対応も行い、最後に修正や微調整作業まで済ませて、製品として出荷するのです。コンベレータは標準仕様の製品をもとにオーダーメイドで仕上げるものが多く、要望次第でサイズや搬送スピード等の機能、塗装の色まで細かく応えます。ですから設計とはいえ、大切なのはコミュニケーション。ニーズの汲み上げや現場調査、仕様決めなど、それぞれの場面でしっかりクライアントと意思疎通していく必要があります。同時に、工場で生産に携わる協力会社の方たちと関係を作り、現場を学ぶ姿勢を持つことも大切です。人に向き合い、積極的に関わっていくことで良い製品を形にしていけるのです。